『アクセル買わないで拡散運動』で売上アップ!のカラクリ

イケダハヤトがnoteで稼いでいるという記事を読んで、noteの存在を知ったのが2016年1月。その後、みうはSEO対策に関する有料noteをいくつか出しました。

みうはアフィリエイトサイトも運営しています。アフィリエイトと有料noteはどちらもネット上で稼ぐという意味では同じですが、明らかに性質が違いますね。

一つ目の違いは、note発行者が批判の対象になります。

アフィリエイトサイトは販売者が売っている商品を紹介するだけなので、販売者が批判されることがあっても基本的にアフィリエイトサイトの運営者が批判されることはありません。しかし、noteは発行者が販売者なので、noteの発行者に批判の矛先が向かいます。

事実、付利意雷布亜が「ブロガー」で1位になった手法を見抜いた内容をnoteで売ったところ、付利意雷布亜その他大勢の人から激しい言いがかりを浴びました。

参考:

bloggerseo.hatenadiary.com

『アクセルから見抜いたサイト設計』を販売。『アクセル買わないで拡散運動』勃発。

このたびみうは有料note『アクセルから見抜いたサイト設計』を販売しました。「サイト設計」とはスーパーアフィリエイターのアクセルが言い出したSEO対策のノウハウです。アクセルはtwitterで何度もサイト設計の重要性を説きながら、肝心のサイト設計の内容をもったいぶって教えませんでした。そこでみうがアクセルの「サイト設計」の内容を独自に推測して販売しました。

アクセルは完全スルーを決め込むのか、それとも何らかのアクションを取るのか。

アクセルは自らのツイッターに「(アクセルから見抜いたサイト設計を)買いました。結論から言うと全く違うので買わないでください。」とツイートをトップに固定して不買運動を開始。賛否両論が巻き起こりました。

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参考:

togetter.com

togetter.com

初めにアフィリエイトと有料noteは性質が違うと言いましたが、2つ目の違いに触れたいと思います。

アフィリエイトサイトを作り始めた当初は売上は0です。そこからサイトコンテンツを作り込み、検索順位を上げていくことでじょじょに売上が増えていきます。一方、有料noteは逆です。販売当日がもっとも売上が多い(ただしnote発行者の社会的影響力が大きいことが前提)。そこからじょじょに売上は減っていきます。

『アクセルから見抜いたサイト設計 』も例外ではなく、販売当日がもっとも売れました。それから日に日に売上が落ちていきました。1週間も経てばほとんど売れなくなりました。

そんな矢先に10月15日、アクセルが『アクセル買わないで拡散運動』を開始。

その直後、売上が盛り返しました。

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なぜ『アクセル買わないで拡散運動』で売上が増えたのか

アクセルは『アクセルから見抜いたサイト設計』を買わないように呼び掛けたのに、なぜ売上が増えたのか。すごく興味深い現象ですよね。

みうは次のように推測しました。

いくらアクセルが買うな!買うな!と呼びかけても、買うことを禁止することができません。

『アクセルから見抜いたサイト設計』を買おうと思っていたけど、アクセルから買うなと言うのを聞いてやめた人もいるでしょう。反対に『アクセルから見抜いたサイト設計』を買うつもりがなかったけれど、アクセルから買うなと言うのを聞いて、逆に興味を覚えて買った人もいると思います。

「買うなと言われてやめた人」が「買うなと言われて買った人」よりも多ければ売上が減ります。逆に「買うなと言われて買った人」が「買うなと言われてやめた人」よりも多ければ売上が増えます。

『アクセル買わないで拡散運動』が始まったあとに売上が増えたので、この場合「買うなと言われて買った人」が「買うなと言われてやめた人」よりも多かったので売上が増えたと考えるのが妥当でしょう。

『アクセル買わないで拡散運動』のあとに売上が増えた要因はもう一つあると考えています。アクセルが買わないで拡散運動をすること自体が宣伝になっていると思います。

『アクセルから見抜いたサイト設計』を知らない人は100%買わない人です。しかし、アクセルが『アクセル買わないで拡散運動』をすることで、『アクセルから見抜いたサイト設計』を知らなかったユーザーが認知します。その中から購入している人が出ていると考えています。

炎上商法という言葉がありますが、早い話がいくら批判されても目立ったもの勝ちなんですね。アフィリエイトサイトの運営者やネットショップの運営者は、ぜひ覚えておいたほうがいいでしょう。炎上商法ができるのならやったほうがいいということを。

参考:

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2回目の盛り返し

アクセルが弁護士に相談して販売停止に動くとつぶやいたあと再び売上が盛り返しました。販売停止になる前に買ってしまおうという駆け込み需要が発生したと思われます。

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 アクセルいわく
アフィリエイトは心理学です。」
という言葉を何度もツイートしています。

そう言っているアクセル自身がまったくユーザー心理を分かっていませんでした。アクセルは『アクセルから見抜いたサイト設計』の購入者を減らすために「買わないでください」と呼びかけました。その結果、購入者が増えました。「弁護士と相談して販売停止に動きます」と言ってあと購入者が増えました。買わないでと呼びかけること自体が宣伝になっています。これは誰でも予測できることだと思います。

  他人の名前を出したほうが信用が高まる理由

「他人の名前をタイトルに付けたら信用を失う」というツイートをいくつか見かけました。逆です。他人の名前をタイトルに付けたほうが信用が高まります。

それはなぜか。

まずは偏見なしで、次のnoteのうちどれが信用が高い(買いたい)と思うか考えてください。

1.みうのSEO対策
2.みうがアクセルから見抜いたSEO対策
3.みうがアクセルとまーさんから見抜いたSEO対策

みうが第三者の視点で見ると、1がもっとも信用が低いと判断します。他人のSEO対策が出てこないからです。独りよがりの考えではないかと感じます。3がもっとも信用が高い。なぜならアクセルとまーさんのSEO対策を分析したうえで自分の考えを書いていると思われるからです。よく研究していると考えられるので信用が高くなるんですね。

著名な法律の本ほど、「判例によると~」とか「〇〇教授の説では~」などと他人の考えをいくつも紹介しながら自分の考えを書いています。もし他人の考えを紹介せずに自分の考えだけ書いていたらどう思うか。「この本の著者はあの有名な〇〇先生の学説を知らないのか。」と不信に思いますし、網羅性が低い本だと判断します。

つまり、他人の名前を出さない本は信用が低くなってしまうんですね。

ちなみに『アクセルから見抜いたサイト設計』の無料公開エリアにはまーさんは出てきませんが、有料エリアのまーさんのサイトも分析しています。ぜひお買い求めください。

知らないことに口を出すと恥をかく

アクセルが弁護士に相談して販売停止に動くとつぶやきました。みうは絶対販売停止にならないと思います。

法律のことは何も知らなくても、本屋に行けば他人の名前をタイトルに付けている本はいくらでもあることは知っているでしょう。著者が独自に書いたものであれば、本人の許可は取っていませんし、印税はすべて著者のものです。

モラルの問題もない。なぜなら『アクセルから見抜いたサイト設計』は評論だから。これで販売停止になるのなら本が出せなくなります。

いくら弁護士が販売停止をnote運営者に要求しても拒否すると思います。

みうが公務員試験の書評サイトを運営していたときのことを思い出しました。みうがサイト内に「このサイトからアマゾンに飛んで本を購入すると購入金額の3%がみうの懐に入ります。どうぞ買ってください。よろしくお願いします」。と書いていました。

それを見た人が
「そのようなことが許されていいのか!」
2chに書き込んでいました。

許されます。むしろアマゾンは望んでいます。みうはアマゾンと契約してアマゾンの売上アップに協力しているアフィリエイトパートナーです。アフィリエイトを知っているみうから見たら何で怒っているのか分からない。無知とは恥ずかしいものだとそのとき思いました。

アクセルは自分が話題を提供してマネタイズしていくべき

ブロガーとして知名度が高いイケダハヤト。みうはイケダハヤトのブログを毎日見ているわけではないですが、どんどん話題が変わっていきます。以前は「高知最高!」という記事ばかり投稿していました。その次は「note最高!」。最近は仮想通貨の話ばかりですね。どれだけの人が仮想通貨の話についていけているだろうか。

みうは仮想通貨については何も知りません。みうは仮想通貨に興味がないし学ぶ必要もないと思っています。イケダハヤトの話題には付いていってはいけません。イケダハヤトが流行に敏感なのはそれで稼いでいるからです。イケダハヤトの話題に乗ってもイケダハヤトばかり儲かり、話題に乗った人は中途半端に学ぶだけで何も得られないと思います。

みうは他人の話題に乗るのではなく、自分が話題を提供してマネタイズしていくことを考えます。みうは『アクセルから見抜いたサイト設計』を出しました。アクセルがみうの話題に乗りました。そのことが宣伝になってnoteの売上が伸びました。話題に乗ったアクセルは一銭も稼ぐことができませんでした。

アクセルは自分が話題を提供してマネタイズしていくことを考えたほうがいいと思います。せっかくなのでアクセルに金儲けの方法を教えます。

アクセルが第三者を装って有料noteを作ります。内容は「アクセルの元寺子屋の生徒です。みうが売っている『アクセルのサイト設計』は誤り。アクセルから学んだ正しいサイト設計を公開します。」

アクセルは「誰がこんなnoteを売っているヤツは。だいたい目星は付いている。守秘義務違反です。訴えます!」と言って騒ぎ立てます。そうすれば拡散されてnoteが売れます。noteの売上はアクセルのものです。

noteが売れなくなったあとは「noteを読みましたが去年教えた内容でした。今はアルゴリズムが変わってあのやり方は通用しない。最新のサイト設計を学びたいかたは寺子屋へ入塾してください」とつぶやけば、寺子屋の入塾生が増えます。

アクセル買わないで拡散運動で得たもの失ったもの

アクセル買わないで拡散運動のあとページビューが増えました。これはいいことです。

■アクセル買わないで拡散運動前のみうのtwitterのページビュー

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■アクセル買わないで拡散運動後のみうのtwitterのページビュー

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 アクセル買わないで拡散運動のあと認知しているだけでこれだけの人にブロックされました。認知していない人も含めたらもっといると思います。これは悪いことです。

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 しかし、トータルで考えたら良かったと思いました。ページビューが増えているからね。

 松本人志の名言を引用します。

何か目立つことをすれば必ずそのことを快く思わない人が出てきます。しかし、それ以上にファンが増えれば成功とみうは考えています。 

最後にアクセルの成長を見守りたい

みうは人を教育する。啓蒙する。考えを改めさせるのが大好きです。

また、自発的に変わっていくことを期待しています。人の考えは変わります。さまざまな経験をすることで成長するからです。アクセルは次のように成長して欲しいと思っています。

■成長する前のアクセル

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■成長したあとのアクセル(イメージ図)

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■成長する前のアクセル

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■成長したあとのアクセル(イメージ図)

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